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問いのデザイン

最終更新日: 2024 年 04 月 19 日

実は「プロンプト・エンジニアリングの参考になるよ」と言われて読んだ本だ。つまり「 ChatGPT などへの入力方法を考える際に活用できるよ」という意味なのだが、たしかにその通りだと思った。『その仕事、 AI エージェントがやっておきました。』ではエージェントの制御は人間のマネジメントに似ているなと感じたのに対して、本書では逆に人間の議論におけるファシリテーションはエージェントとのコミュニケーションに使えるなという感想を持った。

一方で別の観点から、「哲学的思考」による問いにも興味を抱いた。自分自身、会社に限らず様々な組織のなかに身を置きながら生活しているが、それを規定するものは活動というより思想である。同じようなことをやっているように見える組織も、ひとつひとつの活動の中身はその思想によって大きく異なっていたりする。それではその思想とはなんなのか、というのを認知する最もよい方法のひとつが哲学的思考であり、これによってより深い対話が可能になるように感じられた。