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はじめてのデータベース設計

最終更新日: 2024 年 02 月 11 日

全 3 冊のシリーズとなるが、ひとつひとつは非常に簡潔にまとめられている。初巻は「概要設計 E-R 図 作成編」である。

自分はそこまでシステムよりでないにしても、データベース設計にかなり近いことを普段からしている。そうすると「この設計イケてないな」というのが直観的に見えるようになってくるのだが、これを説明しようとするとなかなか難しい。それを解決してくれるのがこの本だった。たとえば「多対多のリレーションシップは、未完成な設計に該当します」とあって、自分の考えていたことが明確に示されていた。今までもそうであるだろうなということは理解しつつも、なぜそうなのかを言葉にすることができなかったのだ。ちなみにその理由については第 2 巻で詳しく語られる。

これまで変なスプレッドシートを作る人のことを「線形代数わかってないのかな?」と思っていたが、そこまで行かなくともデータベースの基礎を学べばかなりの部分が改善できる、というのがよくわかった。