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数学の世界史

最終更新日: 2025 年 01 月 01 日

近代以降がメインになるのかなと勝手に思い込みながら読んでいたが、たとえばデカルトが登場するのは残り 2 割くらいのところである。ほとんどが古代から中世についての記述で、それらが近代や現代の数学にどうつながってくるのかというのが話の中心であると言ってよい。

なんとなく近代から現代にかけての体系が知りたいなと思って読み始めたのでその目的はあまり果たせなかったが、それでも別のおもしろさがあった。特に中世に各地で生まれた概念は、現代においてはそれなしでの論証が考えられないほどのインパクトを持つ。アラビアで発展した代数学はその最たる例で、これが登場するまでの計算の複雑さなど、自分にはとても手に負えるものではないと思った。ちなみにアルゴリズムの語源は代数学を創始したアル・フワーリズミーらしい。

もちろん微分積分学や非ユークリッド幾何学も扱われていたが、このあたりは個人的にもっともっと詳しく知りたいところだ。さらに色んな本を読んで勉強してみたいと思っている。